ドメーヌ・デ・ザコル シャペル [2014]750ml

ドメーヌ・デ・ザコル シャペル [2014]750ml ドメーヌ・デ・ザコル シャペル [2014]750ml ドメーヌ・デ・ザコル シャペル [2014]750ml

待ち合わせたシャペルと隣に植えられている糸杉がモチーフとなったラベル。

シャペルという名は畑のあるSaint Marcel d’Ardecheの丘Saint Julienにある小さな石造りの教会に由来する。

ラベルにもこの意匠が描かれており、ドメーヌにとってシンボリックなキュヴェのひとつ。

2014年のChapelleはグルナッシュ 69%,カベルネ・ソーヴィニョン 15%, カリニャン 10%,シラー5%,クストン&オーバン1%で造られる。

スミレやバラ、カシス、チェリー、フランボワーズなどの豊かな香り。

熟度と酸もきっちりとあり、やはりフィネスに溢れる味わい。

焦点もしっかりと定まっており、余韻も長く、洗練されている。

粘土質石灰土壌であり、丘の上にある区画の為、石灰の層が一番多い。

その為、ミネラル感が豊富なキュヴェとなる。

カシスやブラックベリーなどの黒果実の熟した香りにスミレ、レザーなどの香りが良いアクセントとなっている。

酸もしっかりとあるので、焦点がしっかりと定まっており、飲むほどに複雑な味わいを感じる事ができる。

柔らかく、繊細でいて、ミネラリーな造りは、オリヴィエらしさが感じられる。

よくミオセーヌはブルゴーニュのニュアンスが感じられると評されているが、このシャペルもブルゴーニュに共通するニュアンスを感じる事ができる。

ブルゴーニュ好きには是非とも飲んで頂きたいワイン。

過度に主張しすぎないエレガントな味わいを備えている為、幅広い料理に合わせることができるだろう。

ワインは前作に比べ、明らかに味わいの深みが増しているようだ。

畑の前所有者による手つかずの結果的にビオだった畑に、しっかりと手入れを行った事による本当の意味でのビオの効果によるところが大きいのだろう。

ブルゴーニュのように天候による出来不出来に左右されることが少ないので、年々確実に良くなっていく事だろう。

(輸入元現地レポートより抜粋) ※写真:モチーフとなったシャペルと糸杉DOMAINE DES ACCOLES / ドメーヌ・デ・ザコルドメーヌ・デ・ザコルは、ラルロでブルゴーニュの歴史にしっかりと名を刻んだオリヴィエ・ルリッシュと妻フローレンス・ルリッシュとの2人が始めたファミリーベンチャーです。

オリヴィエ・ルリッシュはボルドーで1998年にワイン醸造学科を卒業した後、ワインの道に飛び込みましたが、長年、自分のドメーヌを持ちたいという壮大な夢を抱き続けてきました。

そしてその夢を叶え、ワインをリリースすることになった事を心から喜んでいます。

ラルロではJean-Pierre De SmetとLise Judetらを筆頭に、ワインへのパッションを分かち合い、ビオディナミを徹底した栽培法で葡萄を育て、収穫、醸造してきました。

それが今日のスタイルの兆しとなったのです。

2007年、ドゥスメ氏の離任後、Arlotの責任者として、妻フローレンスと共に素晴らしいワインを世に出し、天才の名を欲しいままにしていたのは記憶に新しいことと思います。

2013年は収量的には、かなり厳しい年となりました。

30〜35hl/haが理想的だとオリヴィエは言っていますが、並みのワインなど造る気がさらさらないオリヴィエは、最高の葡萄だけを得るために、選別をとことん厳しくしました。

その結果、収量はさらに大きく下がりましたが、品質重視なのだから、それも仕方ないと考えています。

前年2012年産は不良果が少なかったおかげで、理想的な29hl/ha採れましたが、2013年は花ぶるいがあったせいで、花から実にならない樹が数多く発生し、僅か13hl/haとなりました。

実がなっても一房に僅か15粒程度しか身にならない房も多くあり、そこから不良果も取り除いたら、驚くほどの低収量となったのです。

グルナッシュは花ぶるいの影響を最も受けた品種で、グルナッシュの2013年産の収量は僅か7hl/haでした。

採算度外視の徹底した厳しい選別で、ワインとしてのクオリティはかなり高いです。

ドメーヌ設立後、3年目ですが、年々メキメキと品質を上げているのが、はっきりと感じられます。

フランスやNYの三ツ星レストランでもオンリストされるなど、今や世界的にも引く手数多の造り手となっています。

ブルゴーニュやボルドーのように長い時間熟成させてから飲むグランヴァンよりも、若い内から楽しめ、熟成の変化にも対応できるのはとても魅力です。

そして何より幅広い層が、気軽に楽しむ事が出来るリーズナブルさ、コストパフォーマンスの高さは、他を圧倒します。

ただひたすらにおいしいワインを造りたいという情熱がはっきりと感じられる、そんなワインなのです。

リアルワインガイドで大絶賛!!ザコルの試飲も早3年目。

年々、オリヴィエ・ルリッシュが目指すワインスタイルが明確になって来ており、この2013年のワイン達にも確実にエレガントさが増していた。

 とはいえ、ローヌらしい濃いめの液体にはまだタンニンも多い。

しかし、明らかにキメが細かくなり液体に馴染みつつあるし、なによりどのワインにもうま味が増えていることがかなり嬉しい。

 そんな中、完成形に近いと思われるワインがトップ・キュヴェのミオセヌ。

各要素がギュッと詰まっていながらひたすらエレガントで、今からでも美味しく飲めるという優れもの。

 南のワインなのにどこか冷涼感もあって、待ってました!という仕上がりになっている。

そして、それはシャペルにもやんわり感じられ、来年がまたまた楽しみになってきた。

2013年はローヌもかなり厳しい年となり、ザコルの生産量もかなり減ってしまったようだが、それでもブルゴーニュに比べれば値上がり率も良心的。

たまには「濃いけどエレガント」なワインもどうでしょう。

(斉藤真理 氏評)リアルワインガイドより抜粋

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